4BAバレルとは?
コアな人気を誇る4BAとは何でしょうか?
ソフトダーツのバレルの主流は2BAです。そして、数年前に流行したが人気衰退気味の4BAとNo.5があります。
4BAとはネジの規格で、いわゆる凸ネジです。
ハードダーツのバレルは、後ろからのみくり抜きますが、ソフトダーツのバレルは、前後からくり抜きます。
当然、ハードダーツのバレルのほうが、より前重心になります。
4BAは、ハードダーツのバレルと同じく、後ろからのみくり抜くので、よりハードダーツに近い感覚で投げられます。
4BAという用語は、ネジの名前に過ぎず、製品としては
- 「Acute」
- 「Sleek」
という名称で販売されております。
「Acute」と「Sleek」は、ネジの部分は同じ規格ですが、「Acute」は一本削りだしの4BAを指しております。DMCやキャラメルクラッチの4BAバレルは「Acute」と銘打たれております。
4BAバレルはものすごく前重心
参考までに僕が以前に使っていたバレルをご紹介します。
見るからに前重心です。
こちらは、JokerDriver(ジョーカードライバー)というメーカーの、「ジョーカーハイブリッド アリエス2 SLEEK」というバレルです。
スペックは、
■商品のスペック
材質:タングステン90%
全長:39mm
最大径:7.3mm
重量:16.5g
重心:フロント
規格:4BA
です。
余談ですが、ジョーカーハイブリッドというシリーズは、12星座をモチーフに12種類の製品を発売しております。(2BAもSLEEKもある)
さて、ものすごい前重心ですね!
では、どうしてこれほど前重心になるのでしょうか?
実は、後ろを思い切りくり抜いているからです。ざっくりとですが、20mm超はくり抜いていると思われます。
コンドルチップアルティメットを突っ込んでおります。
全長39mmのバレルで、トルピード型で、後ろをくり抜けば、こんなにも前重心になります。
4BAバレルの重さ
先ほどご紹介したバレルが、バレル単体で16.5gです。
タングステン90%のバレルをくり抜くと、5mmあたり1.125gくらいになります。
バレルの設計にもよりますが、4BAは2BAよりも抜けるポイントが少ないので、2~2,5gくらいは普通に重くなります。
- 重くなりすぎててしまう
- (今までは)短いバレルが好まれた
だと思います。
しかし、最近は、スティールバレルのポイントを4BAのネジに付け替えて、4BA化している方も多いです。ベースとなるバレルは、Unicornなどのロングストレートバレルが多いようです。
難点としては、20g~22gの重量級になってしまうところです。
現状、4BAのティップは、ほぼAcute Lip一択です。
こちらは、かなり柔らかいチップなので、耐久性に難があります。おそらく、重量級のバレルを想定していないのでしょう。
4BAバレルで長めのものは何か?
DMC Lizard リザード Acute
材質:タングステン90%
全長:45.0mm
最大径:6.5mm
重量:16.5g
DMC SideWinder サイドワインダー Acute
材質:タングステン90%
全長:43.0mm
最大径:6.5mm
バレル単体重量:16.5g
長めの4BAバレルは実現不可能か?
長めの定義ですが、45mm~55mmくらいとします。
設計にもよりますが、単純に10mm長くすると、約4g前後は重くなってしまいます。
55mmクラスだとすると、バレル単体で20g超えます。
では、タングステン比率を下げるとどうなるか?
タングステン90%から80%に下げると、55mmのバレルだとして、約1.5gは軽く出来ます。
後は、デザインによって微調整可能が必要だと思いますが、
- 材質:タングステン80%
- 全長:55.0mm
- 最大径:6.5mm
- 重量:18.5g~19.5g
くらいのスペックは実現可能ではないか?と思います。
ちょっとワクワクしませんか?(笑)